「工場で雨漏りが見つかった!」などという突然の情報を現場から入手したという方もいるのではないでしょうか。
建物は耐久性があるように見えますが、ちょうどもろくなりかけた時に対処しなければならないとなると、応急処置で何とかなるのではないかなどと考えてしまうことも有るでしょう。
特に80〜90年代初頭に建てられた倉庫や工場などを管理されている事業者様は「雨漏り」に悩まされるケースが多く見受けられます。
中には、屋根修繕工事を入れたにもかかわらず、雨漏りの発生源が特定できず工事を繰り返しているという事業者もあるほどです。
適切な工場雨漏りの対応をしていないと、以下のように後々莫大な費用と労力がかかってしまうことがあります。
- 繰り返し修繕工事をすることにより最大100万円以上の費用がかかる
- 結局原因がわからず、立て直すまで治らない
- 工場内の機械や製品にダメージが生じる
これらを防ぐためにも、工場の雨漏りには適切に対処しなければなりません。
結論から言うと、工場の雨漏りは早急に「業者へ依頼」しましょう。
中には自社で対応するケースもありますが、自社で誤った対応をすることで外壁の劣化や工場の脆弱性が増すなど、建物そのものの耐久性の問題に発展する可能性があります。
また、業者ならどこでも良いわけではありません。
業者によっては雨漏りを再発防止できないこともあり、余計な時間とコストがかかる可能性が考えられます。
そこで今回は、実際に雨漏り修繕の工事に自信のあるIESが、雨漏り工事を依頼いただいたお客様からの声元に、主な雨漏りを放置することの危険性や対処法を網羅的にご紹介します。
この記事を読むことで、以下のことがわかります。
- 工場の雨漏りを放置するとどのような危険が生じるかが分かる
- 雨漏りを自己流で対処すると余計なコストとダメージが発生することがわかる
- 雨漏りを発見したらすぐに業者に依頼したほうがいい理由が分かる
- 自社でできる日頃の雨漏り防止策のヒントが分かる
- 雨漏り工事業者の選び方が分かる
放置厳禁!工場の雨漏りの危険性4つ
もしあなたが工場の雨漏りを発見したのであれば、絶対に放置せず早急に業者に依頼しましょう。
工場の雨漏りは、直ぐに直そうと思っても直せません。
雨漏り工事をしようと思っても、実地調査や見積・稟議承認などがあり、実際に着工するまでに途方もない時間がかかることもあるためです。
工場で発生した雨漏りを放置することで危険性が4つ生じるということを覚えておかなければなりません。
- 工場内の製品に支障をきたす
- 工場にある機械の破損
- 放置しすぎて逆にコスト増加
- 工場の倒壊
詳しく見てみましょう。
工場雨漏りの危険性①工場内の製品に支障が生じる
雨漏りによって製品の入った段ボールに水滴が付着してしまい濡れてしまうなど、出荷予定の製品に支障が生じます。
水滴が掛かった製品は品質が下がるだけでなく、たとえ外側の段ボールが濡れただけだとしても、企業によっては製品支障によって出荷できない恐れがあります。
実際に、当社のお客様の中でも雨漏りによって段ボールが濡れてしまったことで出荷予定の製品に思わぬダメージが生じ、廃棄せざるを得ないというケースがありました。
段ボールの濡れが原因によって製品が出荷できず処分、という企業もあるため、雨漏りが発生することで自社の損害となってしまうケースは少なくありません。
工場雨漏りの危険性②工場用機械が破損する可能性がある
工場には機械があるため、水に濡れると壊れる可能性があります。
雨漏りが原因による工場用機械の故障により製造も止まってしまうだけでなく、機械の修理費用など余計なコストがかかるでしょう。
工場雨漏りの危険性③思ったよりもコストが膨らむ可能性
雨漏りを放置することは屋根の劣化を放置するような状態です。
そのため、雨漏り箇所も増えてしまい、当初では想定できなかった修理費用が発生する恐れがあります。
雨漏りの初期段階に気が付かず放置することで、目に見えない場所や思いもよらない場所から発生してしまうという事例や、屋根の張替えに発展してしまったという事例もあるほどです。
「雨漏りに気づいた時点で処置をしていれば、悪化しなかった」とならないためにも、初期段階で適切な対処をすることが大切だと言えます。
工場雨漏りの危険性④工場倒壊
雨漏りは以下のように複数の原因が考えられるため、工場の状況によって対処方法がさまざまです。
- 屋根や外壁の経年劣化(塗装、建材)
- 酸性雨による屋根の塗料の劣化・建物の増築により発生した「取り合い」部分
特に増築の場合、建物の古い部分と新しい部分の「取り合い」で生じるわずかな歪みからの雨漏りは原因が突き止めにくく、プロの業者に依頼しないと原因が突き止められません。
そのため、気が付かずに何度も雨漏り修繕しては雨漏りに悩まされるという方も多くいるほどです。
些細なことかもしれませんが、雨漏りは放置することで工場の建物を支える建物そのものが水滴によって腐食が始まり、最悪の場合、工場の倒壊リスクにつながります。
工場の雨漏りが発覚した際にまずやるべきこと2つ
工場の雨漏りが発覚した場合、前提として自社で対応しないことが大切です。
しかし、直ぐに修理依頼ができないというケースもあるでしょう。
必ず修理を依頼したうえで、以下の処置を施すことをご提案します。
- 防水テープやビニールシートによる応急処置
- 早急に業者へ調査依頼する
ただし、ご紹介する方法は雨漏り修繕までの期間で対応が必要な場合は自社で対応しても良いと言えますが、当社としてはおすすめしないことをご了承ください。
応急処置
一時的な雨漏りの場合は、自社でできる応急処置をしたうえで悪化する前に早めに専門業者に修理依頼することをおすすめします。
応急処置①防水テープ
雨漏りしている場所に、防水テープを貼って処置する方法です。
防水テープは工務店やインターネット通販など市販でも売られているもので差支えないと言えます。
ただし、防水といってもあくまでテープであることに変わりはないため、テープを張った箇所の塗装が剥がれるリスクがあることを覚えておかなければなりません。
応急処置②ビニールシート
台風や洪水の被害でもよく見かけるような、ビニールシートでの応急処置もあります。
風にあおられてしまうリスクがあるものの、簡単にできる雨漏りの応急処置のひとつです。
しかし、梅雨や台風の時期の場合、シート上にたまった雨水を定期的に排水しないと大量の雨が入る恐れがあります。
場合によっては、雨漏りの状況が現状よりも悪化することを考慮しなければなりません。
早急に業者へ依頼する
雨漏りを発見したら、どのような小さなものだったとしても応急処置後、すぐに専門業者への修理・現場調査依頼したほうが安心です。
予算感など社内事情によっては、直ぐに修理業者を見つけられるわけではありません。
どんなに小さい雨漏りだったとしても、発覚した時点で応急処置をし、すぐに業者に見積もり・現地調査の依頼をすることがおすすめです。
工場雨漏りを業者に依頼する際に必ずするべきこと
工場の雨漏りを業者に依頼する際、判断基準などわからないことが多いでしょう。
実は、ほとんどの業者では雨漏り修繕は受けない、または受けても完全に防げない業者が多いと言えます。
なぜなら、雨漏りの本当の原因を見つけることが技術的に難しいためです。
もし引き受けたとしても「カバー工法」と呼ばれる屋根全体に新しい屋根を被せる作業を行います。
屋根の上に新しい屋根を再度建築し直すため、カバー工法は費用が高くなってしまうことがデメリットです。
したがって、雨漏り工事を依頼する際は費用を抑えつつ、しっかりと技術力を持っているところを探す必要があります。
適切な雨漏り工事をしてくれる業者を見つけるために、依頼主である担当者は以下の点を必ず確認することを心がけたほうが安心です。
- 費用相場の確認
- 実地調査のうえ見積をもらう
- 雨漏り工事は複数業者へ依頼する
詳しく見てみましょう。
費用相場を確認する
工場の雨漏り工事では、工場の規模や建物の状態などで費用は変化します。
雨漏り工事は基本的にオーダーメイドと言っても良いでしょう。
屋根の面積や塗装状況などを考慮したうえで、価格が決定します。
しかし、大まかな費用相場だけでもあらかじめ把握することで、ある程度の予算が事前に把握できるでしょう。
✔IESに雨漏り工事をご相談いただいた場合の費用相場の一例 漏れている個所(一般的な場合) 漏れている原因 漏れている個所(屋根の一部をばらさないと原因がわからない場合) 30万円~100万円
※1か所から漏れていても複数から流入しているケースは金額が高くなります 1~2か所で10万円ほど
※表面上の隙間を埋める対応が一般的 1か所30万円~50万円
※調査含む
実地調査のうえ見積をもらう
雨漏り工事を依頼する前は、実際に雨漏りの現場を業者に見てもらったうえで、見積をもらうことが大切です。
雨漏り工事の業者によっては、雨漏りに対しても得手不得手があります。
雨漏り工事で屋根を張り替える対処法なのか、雨漏り防止の専用工事で解決するのかなど、業者によってさまざまです。
実際に雨漏りの現場を見てもらうことで業者も見積りを提出しやすくなりますので、実地調査は雨漏り工事に外せない項目だと言えます。
複数社に依頼する
雨漏り工事を依頼する際は1社だけでなく、2〜3社に実地調査をしてもらい、見積を提示してもらうことがおすすめです。
前述の通り、業者によって得手不得手があるだけでなく、工事への対応や提案が異なります。
多くの場合、つい工事の価格だけを見て決定してしまい がちです。 が、雨漏りを完全に止める工事を依頼すれば、以降の雨漏り修繕費用は発生しないため、コストダウンに繋がりますよね。
複数社に現場を見て原因と対策を聞き、見積もりを依頼することで、比較検討しやすいと言えます。
自社で工場雨漏りを予防しよう
雨漏りは普段からの予防である程度防止できると言っていいでしょう。
雨漏りは屋根が原因の場合と外壁が原因の場合と2つ考えられます。
雨漏りが発生して困ったことにならないためにも、あらかじめ屋根と外壁の状態をチェックし、関係者同士で共有し、適切なタイミングでメンテナンスを施すことも大切です。
雨漏り箇所①屋根の場合
屋根のボルトの劣化状況や、きちんとボルトが締まっているかなど、定期的にチェックしましょう。
屋根の雨漏りの中には、劣化だけでなく、ボルトのゆるみが原因で生じるケースもあります。
定期的にボルトの緩みをチェックすることで劣化の早期発見につながりますので、おすすめです。
雨漏り箇所②外壁の場合
雨漏りは横殴りの雨が原因の場合も考えられるため、外壁の状態も定期的にチェックしましょう。
外壁の防水性を高めるコーキングの劣化状況や外壁塗料の劣化状況を把握するためには、最後に塗装・修繕した日をチェックすることが近道です。
自社に記録が残っている場合は適宜チェックし、10年以上経過している場合は速やかに補修工事をおすすめします。
工場雨漏りならIESに無料でご相談ください
まるで「いたちごっこ」のような雨漏りの原因を一発で特定し、しっかりと修繕してくれる業者があると嬉しいのではないでしょうか。
弊社IESでは、「雨漏りを1回の工事で100%止める」ために日々補修工事をしています。
協力会社の作業員が屋根に登り原因を突き止めるという調査方法だけでなく(目視で90%以上の確率で原因を見つけます。)、IESの場合は雨漏りを100%止めるための「散水調査」も可能です。
散水調査とは、屋根から散水機などを使い人工的に雨を降らしその下にサーモカメラを設置することにより水の流れ・漏れをチェックし、どこから雨漏りしているかを調査する方法です。
当社IESの場合、散水機だけで雨漏りを特定するだけに留まりません。
サーモグラフィ―カメラと組み合わせることにより、雨漏り原因発見の精度を高めていることから、自信を持って雨漏りを止められるのです。
過去には散水調査によって雨漏りの原因をしっかり突き止めたことにより、他の会社では止められなかった雨漏りがピタッと止まったという実績もあります!
塗装によって雨漏りを防いだ事例を紹介する
まとめ
雨漏りの原因は屋根と外壁の劣化にあるため、日ごろのメンテナンスで未然に防ぐことが可能です。
しかし、放置することにより製品や工場機器への被害が発生しやすくなるだけでなく、思わぬ損害・損失に繋がる場合もあることを考慮しなければなりません。
東南アジアのような強い雨が降りやすい熱帯気候・台風の多い気候に近づいてきた昨今。
さらに、梅雨の時期も昔に比べて長くなったように感じませんか?
雨漏りが心配である場合や、現在進行形で雨漏りに困っている場合は、今の日本の気候に合わせた雨漏り対策を検討してみてはいかがでしょうか。
雨漏り修繕についてお困りごとがある方は、どのような些細なことでもぜひIESへご相談ください。
雨漏り工事に長けたスタッフがご状況を丁寧にお伺いし、最適なアドバイスをさせていただきます。